研修の目的と背景
学校現場において、学校事務職員の皆さんは、比較的異動や交代のサイクルが長く、組織の継続性を把握することができる存在です。しかしながら、PTAの加入対象か否かは曖昧で、アンケートの結果を見ると、教職員へのPTA加入の意思確認は64%が実施されておらず、一方で84%の事務職員がPTAの加入対象になっているとのことでした。このように、事務職員がPTAの加入対象になるかはPTAによって異なり、文部科学省も明示していません。そんな立ち位置の中、会費徴収や個人情報管理といった責任の重い業務に、多大な負担感を抱いている実態が浮き彫りになりました。研修プログラムの構成
1.PTA総論:本来の目的と役割
PTAは「任意のボランティア団体」であり、学校の内部組織ではない「別組織(対等なパートナー)」であることを法的・歴史的背景から再確認しました。
2.現状の課題と問題点:事務職員の負担を可視化
アンケートを元に、公費と私費の切り分けや、加入・非加入に伴う個人情報の取扱いなど、事務職員の皆さんが抱える課題や負担感について具体的にお伝えしました。
グループディスカッションでは、近隣校の事務職員さん同士で、そういった「モヤモヤ」の言語化と共有も行いました。
3.解決策と先進事例:マインドと仕組みでスリム化
業務の棚卸しについての考え方、PTAに関する様々な情報、kintoneの【PTA専用アプリパック】や【学リレ】といったPTAの効率化や負担軽減に役立つツール、全国の先進事例など、事務職員の皆さんがPTAに提供できる「情報の引き出し」を多角的にご紹介いたしました。特に、PTA(保護者)が学校(先生)の負担を減らしたいと願い行動に移した、三者面談調整ツールの事例は、大変興味を持っていただきました。
グループディスカッションでは、具体的に事務職員の皆さんの負担軽減につながりそうなケースや、新しいアイデアについて話し合っていただきました。
4.持続可能なPTAとの関係性への一歩
学校と保護者の「パイプ役」であることを意識しつつ、「子ども達のため」という共通の目的のもと、「対話」を重ねることの重要性についてお伝えしました。
実務に直結した質疑応答
質疑応答では、事務職員の皆さんの日常業務に直結する、非常に具体的で、PTAとの関係性に熱意を感じる質問をいただきました。参加者アンケートの結果
| 区分 | 経験年数 | 割合 | |
| 若手層 | 1年次 | 11.4% | 20.0% |
| 2~5年次 | 8.6% | ||
| 中堅層 | 6~10年次 | 22.8% | 51.4% |
| 11~20年次 | 28.6% | ||
| ベテラン層 | 21~30年次 | 8.6% | 28.6% |
| 31年次以上 | 20.0% | ||

また、寄せられた感想には、以下のような年次別の傾向がありました。
●若手(1〜5年次):「PTAについて無知だったが、歴史や目的などの基礎から理解できた」「PTA会費の引き落とし業務や会計業務を扱う際の法律的・実務的な知見を得られた」「グループディスカッションを通じて、学校ごとの業務分担の違いについて知ることができた」等、基礎的な知識や実務上の発見・気づきを得られたようでした。
●中堅(6〜20年次):「PTA未加入者の扱いなど現場の課題に即していた」「ピータスの相談窓口が心強い」「必要に応じてアウトソーシングを活用したい」「資料をPTA会長や校内・管理職と共有したい」等、研修内容を自校の課題解決や・実務へ還元するなど、具体的なアクションにつなげようとする姿勢が顕著でした。
●ベテラン(21年次以上):「これまで慣例的に行ってきた」「身近でありながら深く学ぶ機会がなかった」といった振り返りとともに、「PTAと学校の『適切な距離感』や『本来の目的』をポジティブに捉え直す機会になった」「一人でも多くの教員に聞いてほしい話だった」というように、ベテランらしいマネジメント視点での感想が寄せられました。
研修を終えての感想
当初、事務職員の皆さんがどれくらいPTAについて興味・関心を抱いてくださっているか不安もありましたが、当日は100名を超える方に参加いただき、まずはほっといたしました。全国各地の事務職員研究協議会のご担当者様へ
●お電話でのお問い合わせ:050-3733-7455(受付は平日9:00〜18:00)
●メールでのお問い合わせ:info@ptas.site
少しでも、全国のPTAと事務職員研究協議会の皆様のお役に立てましたら幸いです。ご連絡、お待ちしております。
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