埼玉県公立小中学校事務職員研究協議会様からのご依頼で、PTAについての研修講師を務めさせていただきました

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)_埼玉公立小中学校事務職員研修
 
2026年7月23日、埼玉県公立小中学校事務職員研究協議会様からのご依頼を受け、学校事務職員の皆様を対象とした研修会を開催させていただきました。
担当の方から、「事務職員とPTAとの関係を、もっと価値あるものだと知ってもらいたい」との想いを伺い、大変嬉しく思うとともに、そのような大切な研修の講師をご依頼いただいたことを、とても光栄に感じました。
 
研修のテーマは、「PTA組織の意義と課題~事務職員の視点からアップデートする、持続可能なPATとの関係性~」とさせていただきました。事務職員の皆さんが日々抱える課題に寄り添いつつ、協議会の皆さんの想いも伝わるよう、様々な角度からお話させていただきました。

 

研修の目的と背景

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)_埼玉公立小中学校事務職員研修学校現場において、学校事務職員の皆さんは、比較的異動や交代のサイクルが長く、組織の継続性を把握することができる存在です。しかしながら、PTAの加入対象か否かは曖昧で、アンケートの結果を見ると、教職員へのPTA加入の意思確認は64%が実施されておらず、一方で84%の事務職員がPTAの加入対象になっているとのことでした。このように、事務職員がPTAの加入対象になるかはPTAによって異なり、文部科学省も明示していません。そんな立ち位置の中、会費徴収や個人情報管理といった責任の重い業務に、多大な負担感を抱いている実態が浮き彫りになりました。
本研修では以下の3つを目的に掲げ、事務職員ならではの「持続可能なPTAとの関係性」についてお伝えしました。
●会計・個人情報等の実務負担の適正化と軽減
●業務の棚卸しと、IT化・情報収集・アウトソーシング等によるスリム化の提案
●学校と保護者の「パイプ役」としての価値の再発見

 

研修プログラムの構成

2回のグループディスカッションを挟みつつ、以下の4つのステップでお話させていただきました。

1.PTA総論:本来の目的と役割
PTAは「任意のボランティア団体」であり、学校の内部組織ではない「別組織(対等なパートナー)」であることを法的・歴史的背景から再確認しました。

2.現状の課題と問題点:事務職員の負担を可視化
アンケートを元に、公費と私費の切り分けや、加入・非加入に伴う個人情報の取扱いなど、事務職員の皆さんが抱える課題や負担感について具体的にお伝えしました。
グループディスカッションでは、近隣校の事務職員さん同士で、そういった
「モヤモヤ」の言語化と共有も行いました。

3.解決策と先進事例:マインドと仕組みでスリム化
業務の棚卸しについての考え方、PTAに関する様々な情報、kintoneの【PTA専用アプリパック】【学リレ】といったPTAの効率化や負担軽減に役立つツール、全国の先進事例など、事務職員の皆さんがPTAに提供できる「情報の引き出し」を多角的にご紹介いたしました。特に、PTA(保護者)が学校(先生)の負担を減らしたいと願い行動に移した、三者面談調整ツールの事例は、大変興味を持っていただきました。
グループディスカッションでは、具体的に事務職員の皆さんの負担軽減につながりそうなケースや、新しいアイデアについて話し合っていただきました。

4.持続可能なPTAとの関係性への一歩
学校と保護者の「パイプ役」であることを意識しつつ、「子ども達のため」という共通の目的のもと、「対話」を重ねることの重要性についてお伝えしました。

 

実務に直結した質疑応答

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)_埼玉公立小中学校事務職員研修質疑応答では、事務職員の皆さんの日常業務に直結する、非常に具体的で、PTAとの関係性に熱意を感じる質問をいただきました。
PTA非加入家庭についての考え方と適切な対応
保護者が持つ多様なスキル(IT、デザイン等)をPTAに活かすための仕組みづくり
集金業務の効率化と透明性の向上について
 
また、グループディスカッション中にも、見守りサービスの【otta】や、お手伝いに人が集まらなかったときの対応についてなど、様々な質問をいただきました。

 

参加者アンケートの結果

本研修には、1年目から30年以上のベテランまで、多様なキャリアステージの事務職員の皆さんが参加くださいました。特に6~20年次の中堅層が全体の半数以上を占めており、現場の中核を担う層の関心の高さがうかがえました。
●研修参加者の経験年数分布:
区分 経験年数 割合
若手層 1年次 11.4% 20.0%
2~5年次 8.6%
中堅層 6~10年次 22.8% 51.4%
11~20年次 28.6%
ベテラン層 21~30年次 8.6% 28.6%
31年次以上 20.0%
●満足度:大変よかった 77.1%、よかった 22.9%
PTAをたすけるPTA'S(ピータス)_埼玉公立小中学校事務職員研修

 

また、寄せられた感想には、以下のような年次別の傾向がありました。

若手(1〜5年次):「PTAについて無知だったが、歴史や目的などの基礎から理解できた」「PTA会費の引き落とし業務や会計業務を扱う際の法律的・実務的な知見を得られた」「グループディスカッションを通じて、学校ごとの業務分担の違いについて知ることができた」等、基礎的な知識や実務上の発見・気づきを得られたようでした。

中堅(6〜20年次):「PTA未加入者の扱いなど現場の課題に即していた」「ピータスの相談窓口が心強い」「必要に応じてアウトソーシングを活用したい」「資料をPTA会長や校内・管理職と共有したい」等、研修内容を自校の課題解決や・実務へ還元するなど、具体的なアクションにつなげようとする姿勢が顕著でした。

ベテラン(21年次以上):「これまで慣例的に行ってきた」「身近でありながら深く学ぶ機会がなかった」といった振り返りとともに、「PTAと学校の『適切な距離感』や『本来の目的』をポジティブに捉え直す機会になった」「一人でも多くの教員に聞いてほしい話だった」というように、ベテランらしいマネジメント視点での感想が寄せられました。

 

研修を終えての感想

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)_埼玉公立小中学校事務職員研修当初、事務職員の皆さんがどれくらいPTAについて興味・関心を抱いてくださっているか不安もありましたが、当日は100名を超える方に参加いただき、まずはほっといたしました。
グループディスカッションの最中にも声を掛けてくださったり、質疑応答でも様々な実務について質問をいただいたりと、PTAとの関係性に興味を持ち、より良くしたいと考えてくださっている事務職員さんがたくさんいることがわかり、とても心強く感じました。
「ピータスが、学校が抱えている課題解決の一助になると思います」
「これまでPTAと積極的に関わるのを避けてきたが、“無理なく楽しく”活動できる方法を知ることができ、保護者にも学校にも良い方法を探れたらと思いました」
といった嬉しい感想もいただき、皆さんが抱える課題の解決や、PTAとのより良い関係構築に貢献できたことを、心から嬉しく思っています。
もうすぐ夏休みが明けます。事務職員の皆さんにとってもPTAの皆さんにとっても、忙しい日常が戻ってくるかと思います。新年度に向けて、今回の研修が少しでもお役に立てばと思いますし、何かご不明な点やご不安なことがあれば、遠慮なくピータスの相談窓口にご連絡をいただければと思います。

 

全国各地の事務職員研究協議会のご担当者様へ

学校事務職員の皆さんは、PTAの「持続可能性」を支え、保護者と共に、子ども達のために学校をよりよい環境にしていくための重要なキーマンです。
PTA’S(ピータス)では、埼玉県公立小中学校事務職員研究協議会様での実績をはじめ、東京都新宿区教育委員会様・名古屋市教育委員会様、全国のP連(PTA連合会/連絡協議会等)様などから研修・講演等のご相談を承っております。
※具体的な実績については「PTA’S代表による執筆、PTA研修・講演実績」をご確認ください。
 
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