PTAお手紙の多言語対応アンケート、結果のご報告

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)_PTAお手紙多言語対応

お手紙多言語対応に関するアンケート実施

PTA’S(ピータス)には、母国語が日本語ではない保護者への対応について、様々なPTAから相談が寄せられます。
そこで、PTAでのお手紙等の多言語対応の状況について、アンケートを実施いたしました。
ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。
結果は以下の通りです。

 

アンケート結果

●回答数:40
●回答者の属性:PTA60%、先生30%、保護者10%

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●回答者の学校種別:公立の小学校80%、公立の中学校10%、

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●多言語対応の有無:驚いたことに、対応しているのはわずか5%で、90%近く多言語対応していないことが分かりました。

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●対応が必要だと思う言語:英語71.1%、中国語52.6%、韓国語15.8%、他

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●対応が必要だと思うケース:PTAの入会意思確認76.3%、総会の議決71.1%、ボランティア(お手伝い)募集65.8%、行事のお知らせ65.8%、提出物のお願い63.2%、他

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●PTA役員/委員会への外国籍保護者参加状況:日本語が不自由なくあるいは多少話せる保護者がPTA活動に参加した率は50%でした。一方で、日本語が話せない保護者がPTA活動に参加した率も15%あり、驚きました。
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多言語対応へのご意見・ご要望等

本当にたくさんの、ご意見とご要望をいただきました。ありがとうございました。
ほんの一部ですが、ご紹介いたします。

・タガログ語とスペイン語が母語の保護者がいました。英語だけではなく、それ以外の言語にも対応できると英語が堪能ではない日本国籍以外の方にも対応できると思う。
・パワポの図形などたくさん使った凝ったレイアウトでも日本語、他国語同時にできあがる物が良い。日本語で作って他国に訳すのは、時間がかかってしまうので、日本のお便りも他国語のお便りも同時にできあがるとよい。
・PTAの配付物もそうですが、校内の配付物も多言語化の必要はあるかもなと思ったことはあります。
・多言語に翻訳をおこなったとして、ニュアンスが伝わるかが不安
児童に翻訳を期待するのもヤングケアラーの強要だと知って、できることはPTAでしたいと思いました。
・マイノリティへの対応は必要であることは理解できるのですが、PTA運営時のタスクが増えることを嫌がるメンバーや外国語そのものに苦手意識をもっていることも含め、簡単にできる手法についても検討していく必要があると思います。
・学校からは作成するおたよりへの「ルビ振り」を依頼されることがあります。確かにひらがなが読めてその意味を理解される方であれば、ルビ振りは有効な多言語対応の手法になり得ると考えられます。その一方で、ルビが振ってあることにより、翻訳ツールによる内容の確認ができない事例もあるように聞きます。
外国籍の保護者の方がどのような対応を望まれているのかを把握した上での多言語対応が望ましいと考えます。
・読むのは難しいが、会話なら意思の疎通が取れる方が多い印象がある。市のボランティアで視覚に障害がある方向けの音訳というのがある。そこまで細かいものでなくてもいいので、音読データの配布も併せてできるといいなと思う。多言語対応よりも今できる感じはある。
・多言語対応はその年の役員や委員によってできるできないがあるため、ふりがな付きの日本語文書作成が1番無難と思いますが、簡潔で読み安い文書の作成(時候の挨拶など無くすなど)が必要かと思っています。そのような取り組みをされた学校さんのお話を聞いてみたいです
・手紙の多言語化はもちろん、デジタル文書で言語を選べるのもありだと思います。そのスキルの支援も必要ですが、学校からの連絡をきっかけにスキルも身に着けられるといいですね。また、手話などの対応も必要でしょう。
日本語を母語としない家庭とその児童を置き去りにしない努力は必要だが、ありとあらゆる言語に対応するのは不可能に近い。ヒアリングをしたうえでとはなるが、英語がグローバルに対応した第2言語として必要になってくるのではないか。
・外国籍の子が各学年に数人います。子供が通訳して親御さんに内容を伝えている事が多いです。せめて行事位は多言語対応して欲しいです。
・以前、全く日本語が分からない保護者の方が職場の方に代筆していただき、書面総会に参加してくださいました。そういう方にもきちんと情報が届けられるように努めたいと思いました。ただ、個別の母国語に合わせるのは現実的に難しいので、英語のみかルビをふる辺りからかなと考えています。

 

結果を踏まえ

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)_お手紙多言語対応

今回、本当に多くのご意見とご要望をいただきました。それだけ感心が高く、これまで「必要性はわかっていても、どうしていいかわからなかった」方が多かったからではないでしょうか。
今回の結果と、皆さんからのご意見等を踏まえ、現在具体的なサポートサービスを検討しています。
内容が決まりましたら、メールマガジンやPTA’SのSNS等で発信させていただきますので、気になる方は、下記に登録またはフォローいただけますと幸いです。

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今回のアンケート実施をきっかけに、少しでも日本語を母国語としない保護者対応に悩んでいるPTAの方や、保護者自身、その子ども達の学校生活が、少しでも豊かになるお手伝いができましたら幸いです。

 

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