双子育児中に「保育士」資格、独立後「放課後児童支援員」資格を取得。
PTA副会長経験を活かし、PTAの効率化・適正化を通して、家族の時間を最大化することを目的に、PTA’S(ピータス)を運営しています。
全国のPTA役員さんや保護者のみなさんの、少しでもお役に立てれば幸いです。
横浜市立勝田小学校におじゃましました
2024年8月31日、PTAさんからのお招きで、横浜市立勝田小学校におじゃましました。
勝田小PTAさんとは、kintoneの【PTA専用アプリパック】がご縁で、いろいろとお話を伺っています。
※kintoneの事例は、下記をご覧ください。
「kintoneで全保護者と教職員で利用できるシステムを作り、様々な作業を”秒で終了”できるようになりました!」
今回は、新校舎お披露目会と、旧校舎へのフリーペイントの様子を拝見したくて、おじゃまさせていただきました。
「校舎内の、好きなところに好きなことを好きなように描いていい」機会なんて、なかなかありません。
子ども達が、どこにどんなことを描いているのか、とても興味がありました。
教室はもちろん、廊下・窓・給食室・中庭と、それぞれの場所に、それぞれの想いの詰まったメッセージやイラストが描かれていて、とても素敵でした。
さらに、受付を担当していたPTA役員さんから、「この学校の1期生なんです、という方から、最近の卒業生まで、たくさんお披露目会にいらっしゃっています」と聞き、学校の歴史と、地域から愛されている様子を感じ、とても温かい気持ちになりました(^^)
勝田小PTAが運営する、外国人保護者サポートサークル「Bridge」
今回勝田小さんにおじゃましたのは、フリーペイント見学以外にもう一つ目的がありました。それは、PTAが運営する外国人保護者サポートサークル「Bridge」についてお話を伺うことです。
初めて知ったのですが、全国の公立学校には「国際教室」という、日本語指導が必要な児童生徒のための支援策があり、外国人児童生徒が一定数在籍する学校には、先生が加配されるようです。つまり、外国籍の児童生徒へのサポートは、国として支援策があるということです。
一方、保護者へのサポートはどうかというと、一般的にはあまりケアされていないのが現状です。
2022年にピータスで実施した「PTAお手紙の多言語対応アンケート(対象:全国)」では、90%近くが「対応していない」という回答でした。保護者の、言葉がわからないことへの不安や孤立を想像して、いたたまれない気持ちになったのを覚えています。そんな中、勝田小にはPTAが運営する「Bridge」という外国人保護者サポートサークルがあると知り、どうしても話を聞いてみたいと思いました。
「Bridge」は、主に下記のような活動をしているそうです。
●外国人保護者とLineグループを作り、気軽に相談できる体制づくり
●必要に応じてお手紙を翻訳し、kintoneで配信
●日本文化を体験するイベントの企画・開催
「Bridge」発起人はフィリピン国籍の保護者で、PTAの本部役員就任を機に自身の経験を踏まえ、2019年にサークルを発足したそうです。
今年度のメンバーは日本人とフィリピンの保護者8名で、子どもが卒業後も参加している人もいると聞き、驚きました👀
英語は話せなくてもOKで、現在、フィリピン・シリア・スリランカ・インド・中国籍の保護者をサポートしているそうです。
「英語を話すいい機会になり、友達も増えた」
「食文化を知るための持ち寄りパーティーなど、様々な交流ができて楽しい」
「親たちが、ムスリムやラマダンといった国の文化を知ることで、子ども同士の相互理解も進み、とてもいい影響が出ていると感じる」
地域・学校・保護者のハブとなるPTA
今回勝田小におじゃまして感じたのは、新校舎お披露目会だったこともありますが、先生・保護者・生徒、そして地域の人達が、垣根なく皆フレンドリーで、勝田小が大好きだということです。
勝田小学校の近くにはモスクがあり、イスラム系の家庭が多く住んでいるため、「Bridge」の有志でモスクの見学会を開催するそうです。
50年に一度の学校の建て替え工事を、街全体で惜しみつつ盛大に楽しんでいました。
そして、kintoneを独自にカスタマイズし、保護者と先生全員がコミュニケーションをとれる体制を整えています。
このように、他ではなかなか耳にすることのない勝田小ならではの環境や状況は、PTAが子ども達のより良い学校生活のために、日々尽力している賜物です。
外国籍の保護者や、彼ら彼女らを含む地域、全ての先生と信頼関係を築くのは、きっと簡単なことではないでしょう。ただ、今回ご招待くださったPTAの川嶋さんが、「Bridgeは、うちの自慢のサークルなんです!」と笑顔でおっしゃったのを聞いて、なるほど、と思いました。
勝田小では、PTAが、子ども達にとっても保護者にとっても大切な存在であり続けている、保護者の主体的な活動を尊重している。だからこそ、PTAがイキイキと地域と学校と保護者のハブになることができているのではないでしょうか。
こういった、子ども達にとっても保護者にとっても意義のあるPTA、それが目に見えるPTAというのは、今後PTAをどうしようか、、、と悩み考えている全てのPTAの皆さんにとって、参考になるのではないかと思います。
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