【自治体受託実績】名古屋市教育委員会主催「PTA活動・運営実践講座」で講師をつとめさせていただきました

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)_名古屋市教育委員会業務委託_PTA活動・運営実践講座
 
2026年7月8日、名古屋市教育委員会様からの委託を受け、市内市立の幼稚園・小学校・中学校・高等学校のPTA役員・関係者の皆様を対象とした「PTA活動・運営実践講座(第1回)」の講師を務めさせていただきました。
「前例踏襲」から脱却し、名古屋市のPTAの皆さんの現状や要望に即した「持続可能なPTA運営」へアップデートするために、具体的な方法や考え方など、様々な事例を交えて詳しくお伝えいたしました。
 

データが示す「PTA」へのニーズ

名古屋市教育委員会様が昨年実施したアンケートでは、PTA加入率は82.3%と高い水準であり、役員就任理由の約4割が「子どものために」と意欲的である一方で、約3割が「仕方なく」就任しているという実態がありました また、これからのPTAに求めることとして、「子どもの成長が身近に感じられる」ことと「参加しやすさ」を両立させることが重要であることがわかりました。さらに、今回の講座の参加申込者に対して行った事前アンケートでも、約9割が「気軽に簡単にできる運営」を、7割が「時間や場所に制約されない活動方法」を望んでいました。
これらのデータから、名古屋市内の保護者やPTA役員の皆さんの要望と、当日の参加者が抱えている課題感の双方を踏まえて、じっくりとお話させていただきました。
 

持続可能なPTAへ導く「運営改善3ステップ」

講座では、PTAの現状を踏まえた、現場ですぐに実践できる3つのステップを提示させていただきました。
 

●ステップ1:業務の棚卸し(前例踏襲の廃止)

チラシ作成や清掃・クリーニング、イベント運営など多岐にわたる業務を、「PTAだからこそできる”活動”」と「PTAである必要がない”作業”」に明確に分類します。会員の限られた時間と労力を、子どものための本来の”活動”に適正配分する「業務の仕分け」の考え方を共有しました。

●ステップ2:予算拠出の判断基準の確立

「会員に明快に説明できるか」「参加者が集まるか(会員の賛同を得ているか)」を支出の判断基準とすることをお伝えしました。納得感と安心感のある予算運用は、会員保護者との信頼関係獲得に直結します。

●ステップ3:様々な「運営改善」の具体事例とツール活用

物理的・心理的負担を軽減するために、下記の通り、ツールや情報など多角的にソリューションを紹介いたしました

ICTによる効率化: LINE WORKSやkintone【PTA専用アプリパック】による情報共有、PTA用Wi-Fiを活用したPTA室の環境整備等
●AIによる効率化:ChatGPTやNotebookLMを活用し、議事録作成や、規約や議事録等を元にPTAについてのQ&Aを自動生成する最新の事務負担軽減策等
※AI活用における、個人情報の取扱いなど注意事項等についても併せてお伝えいたしました。
物理的負担の軽減: 印刷・発送等のアウトソーシング(プロへの依頼)、バザーオンライン化ツール(学リレ)、旗当番シフト自動作成ツールの導入事例等
心理的ハードルの払拭:「役員お仕事説明会」による業務の可視化や、必要な時に必要な人数のみを集める・保護者の得意を活かすといった仕組み作り等
地域との連携:PTA主催の高校説明会開催、重点校パトロールの充実化事例等
●生徒との協同(PTSA): 「子どものため」から「子どもと一緒に」への転換として、生徒会との合同企画や地域貢献の事例等
PTAに特化した情報コンテンツ:専門家の監修を受けた「調べて欲しい教えて欲しい」、PTAならではの疑問や不安に答える「PTAよくあるご相談」

 

PTA同士での情報共有:2度のグループワークと発表

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)_名古屋市教育委員会業務委託_PTA活動・運営実践講座今回、名古屋市教育委員会様ご協力のもと、同じPTAの人同士が固まって座らないよう工夫していただきました。その結果、他校PTA同士の対話を通じて、それぞれのPTAが抱える課題を個別事案としてではなく、近隣校PTA共通の課題・困り事だと捉えることができました。解決のためのディスカッションや、事例やアイデアの共有など、各PTAが主体的に、且つ他校PTAと連携しながら、解決に向けて取り組もうとする様子がうかがえました。
 
●グループワーク①「課題の言語化」:引き継ぎの属人化や役員選考の悩みに対し、数年かけて信頼を築く「中長期的な関係づくり」の工夫など、各校から発表されました
●グループワーク②「次の一歩の具体化」:「やりたい/やりたくない/やらなきゃいけない」といった業務仕分けの考え方や、AIによる資料作成の効率化など、2学期に向けたアクションプランが活発に共有されました 発表を通じて他校の多様な成功事例に触れることで、参加者の皆さんが「自校PTAでもできそう」という前向きな刺激を得ることができました

 

活発な質疑応答

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)_名古屋市教育委員会業務委託_PTA活動・運営実践講座質疑応答では、現場での具体的な困り事が多数寄せられましたが、それに対して他校PTAの参加者から「自校ではこうして解決した」という好事例の紹介が自発的に行われる場面も見られました。
講師からの回答に留まらず、参加者同士がポジティブに情報を共有し合うという、とても熱量の高いコミュニケーションの場となりました。
 

 

名古屋のPTAのポジティブな現状

名古屋のPTAの皆さんにお話させていただくのは今回が初めてでしたが、とても熱量が高く、心が温かくなる時間を過ごさせていただきました。
まず、これまで全国で講師を務めさせていただいた中でも、男性がとても熱心に参加されていたことが印象的でした。PTAは「子育ての延長」です。だからこそ、負担を軽くして、楽しく、お母さんもお父さんも参加できる体制や組織であることが大切だと思っています。今回、男性の参加者がとても多く(全体の4割ほど)、男女関係なく活発に意見を交わしている様子に、とても心強さを感じました。
また、幼・小・中・高等学校という異なる校種の保護者が一堂に会する場でしたが、現状だけではなく、子どもの成長を見据えた長期的な視点での交流が実現しました。何より、質疑応答で困り事を抱える高校PTAの質問者に対し、小学校PTAの参加者が成功体験を共有する姿は、名古屋においてPTAが「負担」を強いるネガティブな組織ではなく、「助け合い協同し合う」ポジティブな組織へと移行しつつあることを象徴しているように感じられ、とても勇気づけられました。

 

受講者の満足度と感想

参加者アンケートでは、理解度・満足度ともに100%という極めて高い評価をいただき、大変嬉しい感想も多数いただきました

【グラフ】

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)_名古屋市教育委員会業務委託_PTA活動・運営実践講座

 

講座の内容:100%(よく分かった 84%、分かった 16%)

 

 

 

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)_名古屋市教育委員会業務委託_PTA活動・運営実践講座

 

講座の満足度:100%(とてもよかった 79%、よかった 21%)

 

 

 

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)_名古屋市教育委員会業務委託_PTA活動・運営実践講座グループワーク満足度:100%(とてもよかった 95%、よかった 5%)

 

 

 

 

感想(抜粋)】

・「とても良かったです!!時間が足りないです!!お弁当付きで1日開催にして欲しいほど充実していました」
「先生を巻き込むことは新しい発見でした!やってみようと思います」
・「他校の取り組みやAIの活用など、PTA発信に活かせる内容で大変ためになりました」
・「役員になる前に聞けると、さらに活動に役立つ内容だったと感じました」

 

【次回開催予定】現場の声を形に

今回の講座で実施した参加者アンケートの結果、「次回の講座で取り上げてほしいテーマ」として、「役員選考(42%)」「PTSA活動(37%)」「会計(16%)」といった要望が寄せられました
これを受け、2026年11月に開催予定の第2回講座では、これらのテーマを軸に据えたさらに一歩踏み込んだプログラムを実施予定です。特に会計に関しては、専門家の知見も借りながら、PTAの皆さんが抱く不安や疑問の解消に寄与できればと考えています。
次回も単なる「講義」に留まらず、次年度への不安を「期待」に変え、持続可能な運営改善を実現できるよう、しっかりと務めさせていただきます。

 

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