私が運営する「ピータス」の事業の一つにPTA業務のアウトソーシング(外部委託)支援があります。この話をすると、「PTAがそんなことしていいの?」という戸惑いの声をいただきます。まだまだ「親が時間と労力を費やしてこそ」という価値観が根強いのでしょう。お弁当に冷凍食品を入れることへの後ろめたさに似ています。
しかし、多岐にわたるPTA業務は、実は、保護者だからこそできる「活動」と、誰がやっても問題のない、むしろプロに依頼した方が質が上がり安定する「作業」とに分けられます。
例えば、PTAで作成する安全マップ。通学路のどこがどう怖いのか、危ないのかを子どもたちから聞き取るのは保護者が適任ですが、その情報を地図にするのはデザイナーに任せた方が間違いありません。より見やすく親しみやすいデザインにしてくれるはずです。
また、運動会の見回りや保護者誘導は、警備会社やイベント会社に依頼した方がスムーズで安心安全です。無用な保護者間トラブルも避けられ、観覧に集中できます。
PTAの目的は子どもたちの学校生活のサポートですが、保護者が全てを担う必要はありません。保護者だけで抱え込むと身体的だけではなく、精神的な負担感も強まります。参加意欲も上がらず、結果的に、前向きになれないまま前例踏襲で任期を過ごすことにもつながりかねません。
アウトソーシングを活用して「作業」に費やす時間と労力を削減できれば、PTAとして新しい「活動」に挑戦する余裕も生まれ、わが子との時間も増やせます。それこそが、子どもの学校生活を充実させることそのものではないでしょうか。
PTA専用支援サービス「ピータス」代表
PTAコラム『進もう!PTA』は、共同通信さんからのお声がけで、2024年1月から全国各地の地方新聞で掲載いただいた全12回のコラムです。
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