『進もう!PTA』②気持ちを等しく受け止める~結果の平等は求めない~

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PTAをたすけるPTA'S(ピータス)_PTAよくある相談_ポイント制

  「会費を払ってないのに○○するのは不平等」「1人1回やらないと不平等」。PTA支援をしていて頻繁に耳にするのが、この「不平等」という言葉です。

 広辞苑によると「平等」とは「かたよりや差別がなく、全てのものが一様で等しいこと」だそうです。では、PTAにおける平等とはどのような状態なのでしょうか?

 私の元にはよく、旗当番のシフト作成ツールに関するご相談が寄せられます。登下校時に通学路上の交差点などに保護者が立ち、子どもたちを見守る旗当番は、安全のために必要だと思う保護者が多い一方、日程や場所の調整が機械的にならざるを得ず、不満を抱かれたり、欠席者が多く出たりもします。

 できるだけ保護者の希望に沿った上で「結果的に平等になるように」当番を振り分けたい。けれど、人の手でやるには複雑で負担が大きすぎる、というお悩みがヒシヒシと伝わってきます。

 このツールをPTAごとにカスタマイズする際、選択肢に「必ず〇回やる」ではなく「何回でもできる」や「免除希望」の追加を提案しています。強制感をなくし、保護者の希望や都合に寄り添うことは、主体的な気持ちや意欲を引き出すことにつながるからです。実際、参加率が向上したPTAもあるそうです。

 旗当番に限らず「子どもたちのために何かしたい」「○○ならできる」という保護者は、実はたくさんいます。一方、子どもの年齢や自身の就労形態などにより、どうしてもできない方もいます。

 PTAの平等とは、同じ結果を求めることではなく、こうした保護者の気持ちや事情を、等しく受け止める仕組みを整えることではないでしょうか。

PTA専用支援サービス「ピータス」代表

 

 

PTAコラム『進もう!PTA』は、共同通信さんからのお声がけで、2024年1月から全国各地の地方新聞で掲載いただいた全12回のコラムです。
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