このブログは、PTA’S運営者の増島による、PTAのためのブログです。
双子育児中に「保育士」資格、独立後「放課後児童支援員」資格を取得。
PTA副会長経験を活かし、PTAの効率化・適正化を通して、家族の時間を最大化することを目的に、PTA’S(ピータス)を運営しています。
全国のPTA役員さんや保護者のみなさんの、少しでもお役に立てれば幸いです。
PTAイベントは「大がかり」でなくていい
PTA主催イベントというと、「準備が大変そう」「人が集まらなかったらどうしよう」そんな不安を覚える役員さんも少なくありません。
その結果、
「毎年同じ内容になってしまう」
「できる人に負担が集中する」
といった状況が生まれがちです。
けれど、全国のPTAの取組を見てみると、発想を少し変えるだけで、無理なく実施でき、親も子も前向きに参加できるイベントが数多く行われています。
イベントは、必ずしも「大がかり」である必要はありません。
目的を「盛り上げる」から「伝える」に変えてみる
近年、PTAイベントには、「親睦」や「集客」だけでなく、保護者にメッセージを届ける役割を持たせるケースも増えています。
たとえば、
・子どもたちの安全
・命や体を守る知識
・多様性や互いを尊重する姿勢
こうしたテーマは、「大切だと分かっているけれど、家庭だけでは伝えにくい」と感じている保護者も多い分野です。
また、場合によっては学校では扱いにくいテーマだったりもします。
PTAが主催することで、「学校と保護者が同じ方向を向いている」というメッセージを、分かりやすい形で届けることができます。
「大がかりなイベント」を選ぶ、という選択肢も
イベントは小さくても十分意味がありますが、一方で、周年事業などの節目に、子どもたちの記憶に残る「華やかなイベント」を実施するPTAもあります。
たとえば、ふうせん飛ばしのような大規模な催しは、「準備が大変そう」「役員の負担が重いのでは」と思われがちです。しかし近年では、企画や運営をプロに委ねることで、PTAの負担を最小限に抑えながら実施するケースも増えています。
具体的な事例はこちら(「周年行事でバルーンとばしを手間暇かけずに実施できました。壮観で、子供たちも忘れられないと思います!」)の記事をご覧ください。
「手作りか、外注か」
「小規模か、大規模か」
どちらが正解ということではなく、PTAの目的や、その年の体制に合わせて選択できることが大切です。
その上で次にご紹介するのは、発想や工夫によって実現された、様々なPTA主催イベントの事例です。
創意工夫にあふれたPTA主催イベント事例
ここでは、全国のPTAで実際に行われている、アイデア次第で実現できるイベント事例をご紹介します。
<高校PTA主催>
・生徒考案のHUG(避難所運営ゲーム)体験:https://kushironews.jp/2025/12/21/636486/
・PTAと生徒有志が、町危機管理課と協働で防災宿泊研修を実施/生徒の約7割が自転車通学であることから警察署と連携した交通安全啓発:https://www.townnews.co.jp/0605/2025/10/03/804707.html
・近隣校を集めた進路説明会
<中学校PTA主催>
・生徒による高齢者向け出張スマホ教室:https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/townnews/region/townnews-808835
・制服お譲り会
<小学校PTA主催>
・人気番組(『池の水ぜんぶ抜く大作戦』)を真似た泥さらいイベント:https://yout(u.be/HDT9L9u5QRY
※『逃走中』を真似たイベントも多くのPTAで開催されているようです。
・体育館での防災宿泊体験
・外国籍保護者による文化(食文化・挨拶等)紹介
・地域資源を活かした地域連携イベント:つくばみらい市立富士見ヶ丘小学校PTA「秋まつり2023」におじゃましました。
<P連主催>
・保護者向け性教育:「PTAにしかできないことって、まさにこれだ!と思い、性教育に決めました」
「PTA=子どもたちのため」というメッセージが伝わる瞬間
これらの事例に共通しているのは、単に「楽しいイベント」を開催しているのではなく、PTAとして何を大切にしているのかが、自然と伝わる点です。
たとえば、性教育や防災教育など、保護者の関心が高いテーマを扱ったイベントでは、
「PTAが、子どもたちの未来を真剣に考えていることが伝わった」
「PTAのイメージが変わった」
といった声が聞かれることも少なくありません。
PTAの役員や委員をやっていない保護者に、PTAの想いや情報を届けるのはなかなか難しいのが実情ですが、“何をテーマに、どんなイベントを行うか”そのものが、PTAからのメッセージになり得るのではないでしょうか。
イベントは、PTAのイメージを変えるきっかけになる
「PTAのイメージを変えたい」と感じたとき、名称変更や制度改革だけでなく、“どんな行動をしているか”を見せることも、非常に有効です。
※「名称変更」については、こちらの記事(よくあるご相談⑯「PTAのイメージを変えたいのですが…名前を変えるのは有効ですか?」)をご覧ください。
多くの保護者が、「知りたい」「参加したい」「子どものためになる」と感じるイベントを実施することで、
●PTAは、子どもたちのための組織であること
●保護者の声や関心を大切にしていること
が、自然と伝わっていきます。
無理に参加を促さなくても、「また次も関わってみようかな」「次は運営する側で携わってみようかな」そう思ってもらえるきっかけになるのではないでしょうか。
\その他、「ブログ for PTA」は、こちらからご覧ください/


