『進もう!PTA』⑨多様な保護者の集まる場に~9言語対応ツールも~

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)‗PTAコラム‗進もう!PTA

 

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)‗PTAコラム‗進もう!PTA 私がPTA役員を務めていた時、日本語は話せるけれど、読み書きはあまり得意でないという外国籍の保護者が、次期役員の候補になりました。

 とても悩みましたが、メンバーと話し合い、チャットツールで日々行う文章でのやりとりが、その保護者にとっては負担かもしれないと考え、お願いしませんでした。

 今は、翻訳機能付のチャットツールや、PTAや学校のお知らせを9言語から選んで配信できるウェブ連絡帳システムがあります。あの時こういったツールがあれば、もっと前向きな判断ができたかもしれません。

 文部科学省の調査では、日本語指導が必要な外国籍の児童生徒は、2021年度で約48,000人。日本語が得意でないであろうその保護者に対し、学校やPTAが連絡事項をどうしているのか気になり、ピータスの利用者にアンケートを取りました。すると、9割近くが何も対応していないという結果に。

 もし自分が外国に住んでいて、子どものためのお知らせが全く読めなかったら、きっと不安と孤独でいっぱいになる、と胸が痛みました。

 子どもの学校生活をサポートすることが目的のPTAですが、会えば子どもの話で盛り上がったり、年上の子を持つ保護者と話せたりするので、保護者にとっても心強い場となり得ます。学校という共通の話題で共感したり、相談し合えたりする、保護者の居場所としての側面もあるのです。

 だからこそ、ツールも活用しながら、国籍や言語などに関係なく、多様な保護者が安心してありのままでいられるPTAを目指したいものです。子どもたちは、親たちの振る舞いを見ているのですから。

PTA専用支援サービス「ピータス」代表

 

 

PTAコラム『進もう!PTA』は、共同通信さんからのお声がけで、2024年1月から全国各地の地方新聞で掲載いただいた全12回のコラムです。
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