『進もう!PTA』③会長はいなくてもいい!?~共同代表制を取る組織も~

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)‗PTAコラム‗進もう!PTA

 

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)‗PTAコラム‗進もう!PTA 「PTA会長を誰もやってくれません!」という相談をよくもらいます。みなさん本当に、困り切った様子です。

 そんな相談に対する私のアドバイスはこうです。「無理に決めなくてもいいのではないですか」

 PTAはそもそも、保護者であること以外要件はありませんし、定期的に人が入れ替わります。役員だからといって、特別な資格やスキルが必要なわけではありませんし、会長でないとできない業務もないはずです。

 会長になると、PTA間の情報交換や交流のために行われる「会長会」という会議への出席を求められることがあります。けれど、これには参加できる人が順番に参加すればいい。大切にするべきは、「会長」というポジションではなく、参加した後の情報共有や意見の集約のはずです。

 最近では、共同代表制を取り入れ、初めから会長職を複数人で分担したり、役職名を「キャプテン」にして「楽しく堅苦しくなく」を掲げたりするなど、物理的・精神的負担を減らしているPTAもあるようです。

 一方で「会長不在というわけにはいかなかった」と引き受けた方もたくさんいます。しかし、そういった方が辛い任期を過ごしたかというと、そうでもありません。

 経験者に聞くと、先生や学校との距離が縮まった、地域や保護者とつながったなど、「やってよかった!」と感じることも多いようです。

 PTAのゴールは会長を置くことではなく、子どもたちのために保護者が前向きな気持ちで楽しく参加できることです。そのためには、保護者が子どもたちのことに集中できるよう、強制感や負担感を減らすことが、近道ではないでしょうか。

PTA専用支援サービス「ピータス」代表

 

 

PTAコラム『進もう!PTA』は、共同通信さんからのお声がけで、2024年1月から全国各地の地方新聞で掲載いただいた全12回のコラムです。
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