PTAの加入率
2022年に実施された、東京都内公立小学校159校を対象にした調査によると、
・加入率「100%」のPTA:30.2%
・加入率「95%超100%未満」:51.6%
・加入率「90%超95%未満」:9.4%
とのことです。これらを合わせると、加入率が「90%以上」のPTAが91.2%を占めているようです。
また同調査では、「PTAが任意加入であることの説明」を行っているPTAは79.9%、「加入意思の確認」を行っているPTAは72.3%でした。また、「任意加入の説明」と「加入意思の確認」両方行っているPTAは63.5%、どちらも行っていないPTAは11.3%でした。
このように、PTAが任意加入であることの周知は、確実に進んできています。
一方で、「どれくらいの人が加入してくれるかが心配で、入会の意思確認ができません、、、」というPTAさんもたくさんいらっしゃって、よくご相談をいただきます。詳しくは下記をご覧ください👇
●PTAよくあるご相談②「非加入家庭率が気になって、任意加入に踏み切れません・・・」
「人手不足」になったらどうすればいいですか?
入会の意思確認の結果、上記の調査結果のように多くの保護者がPTAに加入したとしても、「役員のなり手がいない」「委員会に人が集まらない」という声はよく聞きます👂
PTAに「正解」はありませんから、”役員が〇人・委員が〇人”のような、今まで通りの組織にこだわる必要はないかと思います。
例えば、以下のように対応してはいかがでしょうか。
役員が足りない場合
ピータスには、特に「会長を誰も引き受けてくれません」というご相談をよくいただきます。記事にまとめてありますので、以下よりご確認ください。
委員やお手伝いが足りない場合
いくつか対応策があります。
①作業量を人数に合わせて調整する
今いる人数(集まった人数) でできる範囲のことを行ってはいかがでしょう。
例えば、校庭の草むしりに10人必要だとして、 募集をしても5人しか集まらなかった場合は、 本来行うはずだった草むしりの面積を半分に減らして、 5人でできる範囲に縮小すればいいのではないでしょうか。
②「人手不足」を可視化する
①の事後策として、保護者に対して、「 10人必要な作業に5人しか集まらなかったので、 半分の面積しか草むしりできなかった」 ことをビジュアルと共に知らせ、 再度募集をかけてはいかがでしょう。 草むしりに応募しなかった保護者に悪意はなく、 単に自分事でなかった可能性があります。” 自分が応募しなかった結果”を可視化されることで、 自分事化され、 次の募集時には初回よりも人が集まったという事例もあります。
③必要に応じて募集を行う
「役員」や「委員会」 のように通年でPTAへの参加を求めるのではなく、 必要に応じて募集をかけてはいかがでしょう。
「役員」や「委員会」となると、 定期的に何かをやる必要を感じてしまい、 仕事の調整や拘束時間など、 どうしても心理的にハードルが高くなってしまいます。
運動会や地域行事のお手伝い・広報紙作成・ PTA主催のイベント等、その都度募集をかけることで、 携わる期間や内容が明確になります。そうすれば、 仕事との兼ね合いや見通しも立てやすくなり、 応募のハードルが下がるのではないでしょうか。
この時のポイントは、”その都度”募集することです。” 年度の初めにまとめて募集する” というPTAさんの話も聞きますが、 1年先の予定が分かる人はそれほどいません。結果、 強制感を抱かれてしまいかねず、 参加のハードルを上げてしまいます。
④保護者が得意なことを活かせる環境を整える
③にも関係しますが、 保護者のスキルやバックボーンは本当に多様です。 それぞれの得意なことを無理なく活かせる環境があれば、 期間限定あるいは業務限定でPTAへ参加することができるかもし れません。
例えば、PTAのデジタル化・ IT化だけを担当するデジタル委員やIT委員を発足させたPTA や、 学期に1回旗当番のシフト作成だけを担う係を作ったPTAもあり ます。
⑤「作業」は手放す(プロに依頼する等)
PTAの皆さんが担っている業務には、保護者である必要がない・ むしろプロに依頼した方が質が上がったりスムーズに進む「作業」 と、保護者にしかできない・保護者だからこそできる「活動」 があります。予算が許すのであれば、「作業」 をプロに依頼したりツールを活用するという選択肢もあるかと思い ます。
実際の事例はこちらからご覧いただけます。

上記を参考に、今まで通りの組織にこだわるのではなく、 どういう形であれば子ども達のために、PTAの 皆さんや保護者が前向きに参加できるか、 是非話し合ってみてください。
少しでも不安解消やスムーズな運営のお役に立てましたら、幸いです✨
\その他の「よくあるご相談」は、こちらからご覧ください/