「PTAの予算が余ってしまいました💦 来年度に繰り越してもいいのでしょうか…」
年度末になると、PTAの役員さんから、「今年度、予算を使い切れなかった…」「余った分は来年度に繰り越していいのだろうか?」といったお悩みが寄せられます。
実は、予算を年度内に使い切れず、翌年度に繰り越しているPTAさんがいらっしゃるのが実情です。
なぜ、PTAの予算は余りやすいのか
主な理由は、次のような点にあります。
・PTAの収入(会員数×年会費)と支出(保険・行事費・事務費など)が毎年ほぼ固定
・役員は1~2年で交代することが多く、会費の見直しがほとんど行われない
・例年と違う使い方(拠出)をしていいかどうかの判断がつかず、使いそびれる
結果として、毎年少しずつ予算が余り、繰り越されていくケースが多く見られます。
余った予算、繰り越しても法的に問題はある?
結論から言うと、使い切れなかったPTA予算を翌年度に繰り越すこと自体を、禁止している法律はありません。
PTAは、社会教育法第10条に定められる「社会教育関係団体」に位置づけられる、いわゆる任意団体です。
そのため、
・社会教育法
・学校教育法
・その他の関連法令
のいずれにも、
「PTAの予算は年度内に使い切らなければならない」「余剰金の繰り越しを禁止する」といった規定はありません。
この点については、PTAが社会教育関係団体であり、明確な法的規制がないことを解説した記事(「PTA、入る?入らない?”PTAの任意加入”について、弁護士さんに聞いてみました。」)でも整理しています。
つまり、PTA内のルール(規約や会則)に反しておらず、総会などで説明・承認がされていれば、余った予算を翌年度に繰り越すこと自体が、法律違反になることはありません。
ただし、「その年度で使う」のが望ましい
一方で、考えておきたい大切な視点があります。
PTA会費は、「自分の子どものためだけ」に納めるお金ではありません。その学校に在籍している「子どもたち全体のため」に、納めるものです。
使い道が不明確なまま繰り越していくと、トラブルの元にもなりかねません。
だからこそ、PTA会費は、その年度に在籍している子ども達の安心・安全や学びのために使われることが、望ましいと思われます。
その意味では、
👉 その年度のうちに、在籍している子ども達に還元する
という考え方が、PTA予算の考え方として相応しいのではないのでしょうか。
「繰り越すくらいなら、使う」という選択肢も
最近は、
・子どもたちの安心・安全につながる取り組み
・PTA役員や保護者の負担軽減・効率化
といった目的で、使い切れなかった予算を有効活用するPTAも増えています。
実際にピータスでも、
・見守りや安全に関わる施策
・作業の外注や仕組み化による負担軽減
などに活用した事例が多く寄せられています。
詳しくは、「 利用者の声・解決事例」をご確認ください👀
「何かをやらなければ」と無理に使うのではなく、今の子ども達にとって・PTAにとって必要なことは何かという考えの元、予算を活用するPTAが増えているようです。
「周年事業積立金」として繰り越すPTAも
使い切れなかった会費を、「周年事業積立金」として繰り越すPTAも少なくありません。
ただ、周年事業は5〜10年に一度。
積み立てるという目的だけが先行してしまい、具体的な周年事業の内容が曖昧なまま、積み立てだけが続くと、
・「いつ」「何に」使うのかが不透明
・会計の見通しが悪くなる
・将来の役員が説明に困る
などの課題が生じる可能性があります。
周年事業のアイデアに関しては、こちらの記事(よくあるご相談⑳「PTA周年事業、何をやればいいのかわかりません💦」子ども達のための考え方と事例)を参考にしていただければと思います。
会計や法律で迷ったら、専門家に相談を
・繰り越し額に問題はないのか
・使い道として適切か
・会則や総会でどう整理すべきか
などなど、こうした判断に迷ったときは、一人で抱え込む必要はありません。
ピータスには、非営利団体やPTAに詳しい公認会計士・弁護士・行政書士などの専門家が、PTAサポーターとして登録しています。
詳しくはこちらをご確認ください。
「余ってしまった」は、PTAを見直すチャンス
PTAの予算が余ってしまったとき、「使い切れなかった💦」「どうしよう、、、」と感じてしまうこともあるかもしれません。
けれど、それは決して悪いことではありません。
予算が余るということは、今のPTAの活動内容や会費の金額・役割分担が、今の子ども達の状況に対して、活動量やお金の使い方が合っているかどうかを見直すきっかけでもあります。
繰り越すという選択も、使うという選択も、どちらが正解というものではありません。
大切なのは、
「その年度に在籍している子どもたち全体のために、PTA予算をどう活かすのが一番有効で納得できるか」を、PTA全体で考えることです。
判断に迷ったときや、不安を感じたときには、会計や法律の専門家の視点を借りることで、無理なく安心して次の一歩を選ぶことができます。
他校事例等については、下記よりピータスでもご相談を承ります。
「余ってしまった」は、”失敗”ではなく、PTAをよりよくするための“チャンス”。
そんなふうに捉えてみると、次の一年が少し前向きに見えてくるかもしれません☺
\その他の「よくあるご相談」は、こちらからご覧ください/



