よくあるご相談⑪「ポイント制なので、絶対やってもらわないと困るんです…」

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)_PTAよくある相談_ポイント制

 

そもそも、ポイント制って、、、?

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)_PTAよくあるご相談ピータスには、旗当番についてのご相談がよく寄せられます。その度に、【旗当番シフト作成ツール】についてのご案内をします。
ご案内する際は、必ず現状の運用や課題についてオンラインでお話を伺うのですが、その時によく出るのが「ポイント制」という言葉です。

PTAによって異なる場合もありますが、ポイント制というのは、携わった業務内容に応じて保護者にポイントが付く仕組みで、子どもの人数によって集めるべきポイントの数が異なることもあるようです。
また、「役員をやると○○ポイントだから、役員を1回やることで、それ以降何もやらずに済ませたい」といった声を聞くこともあります。
まるで、ポイントを稼ぐために、PTAに携わっているようです。

 

PTAの平等とは

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)_PTAよくある相談_ポイント制PTAの目的は、子ども達の学校生活のサポートです。
にもかかわらず、ポイントを集めるために参加するのであれば、ポイント制をやめた方がいいのではないか、と何度かお伝えしたことがあります。
その度に、「ポイント制なら、みんな平等」という回答が聞かれます。
果たして、様々な事情を抱える保護者に対して、全員一律で同じように業務を割り当てることが平等なのでしょうか?
保護者の中には、下の子がまだ乳児だったり、介護が必要な家族がいたり、勤務形態が夜勤だったりと、PTAに参加することが物理的に困難な人もいます。そういった人達に無理に何かをお願いすることが、子ども達の学校生活のサポートに繋がるのでしょうか?むしろ、PTAに対する不信や不満が貯まるだけではないでしょうか。
一方で、子ども達のためならいくらでも何度でも参加可能、といった人もいます。そういった方にお願いすれば、どんな業務であっても、前向きに取組んでいただけるのではないでしょうか。
このように、PTAにおける平等とは、保護者全員に一様に業務を振り分けることではなく、保護者の事情や意欲を等しく受け止めて環境を整えることではないでしょうか?
小学校は6年、中学・高校は3年あります。本来のこの「平等」が浸透すれば、できない事情を抱えた人がいずれできるようになり、持続可能なPTAにもなるはずです。

 

ポイント制の弊害

実は、ポイント制があることで、「ポイントを管理する(=誰が何をやって、今現在何ポイントかをカウントする)」という仕事が発生していることに、皆さん気が付いていないようです。
また、保護者全員にポイントを行き渡らせるために、本来必要でない業務を作っている可能性もあります。
それらは一体、誰のため、何のためなのでしょうか?
“全員で今まで通りに運営すること”が目的になってしまっていては、保護者からの賛同は得られません。

とはいえ、どうすればポイント制から脱却できるかわからない、というPTAさんも多いと思います。
下記動画では、ポイント制からエントリー制に移行したPTAの会長さんの事例がご覧いただけます。

よろしければご視聴ください。
「PTA・保護者会/P連 の本質を考える会」アーカイブ動画
※動画の概要欄から、「50:23 事例紹介_北部地区:『エントリー制について』」をご覧ください。

今や過半数が共働きで、お父さんもお母さんも忙しいのが現状です。
「ポイントを管理し、全員に何かを課す」ことに頭を悩ませるのではなく、「子ども達のために何をするのか」に時間をかけた方が建設的ですし、結果的に、ポイントが無くとも皆が参加したくなるPTAになっていくのではないでしょうか。

 

 

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