よくあるご相談⑯「PTAのイメージを変えたいのですが…名前を変えるのは有効ですか?」

 

PTAのイメージを変えたいと感じたときに、よくある背景

「PTAのイメージを変えたい」という声は、ピータスに寄せられるご相談の中でも多いテーマです。

活動自体は必要だと感じていても、「大変そう」「負担が重そう」といった印象が先行し、新しい担い手が見つかりにくい、という状況に悩むPTAは少なくありません。
あるいは、既にPTAの改革は進んでいるのに、その内容が十分に伝わらず、既存のイメージから抜けられないというPTAもあるかもしれません。

こうした中で、
「大きな制度改革はすぐには難しいけれど、何かできることはないか」
「とにかく、今のPTAについて正しく知って欲しい」
と考えたときに、検討されることが多いのが、名前や呼び方の見直しです。

 

名前を変えることは、イメージチェンジの第一歩

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)‗ブログfor PTA_PTAなるほど集PTAの名前や役割の呼び方を見直すことは、イメージチェンジに向けた有効な「第一歩」になり得ます。

活動内容そのものはすぐに変えられなくても、名前や表現を少しやわらかくすることで、保護者の受け止め方が変わり、話し合いが進みやすくなった例もあります。
また、名前を変えることで、PTAが行った改革が分かりやすく伝わった例もあります。

実際に、PTAの呼び方や、会費・委員・役員の名称を工夫することで、これまでとは違う空気が生まれたPTAの事例については、こちらの記事でご紹介しています。是非ご覧ください。

もちろん、名前を変えること自体が簡単だからといって、「名前さえ変えればイメージを変えられる!」というわけではありません。実態が伴って・納得感が得られてこそ、なのは言うまでもありません。

 

名前だけを変えることのリスク

一方で注意したいのが、「名前だけが変わり、実態が変わらない」あるいは「実態にそぐわない」ケースです。

呼び方は変わったものの、実際の関わり方や負担感が以前と同じであれば、「言い換えただけでは?」と受け取られてしまいます。かえって保護者から不信感を抱かれてしまったり、がっかりされてしまう可能性もあります。

ネーミング変更はあくまで手段であり、それ自体が目的にならないよう、実態の見直しや実状とセットで進める必要があります。

 

名前とセットで考えたい、体制や活動の見直し

名前を変えるのであれば、それに伴って、体制や活動の進め方・関わり方等も見直すことが大切です。

例えば、
・年間固定の役割ではなく、行事ごとの協力募集にする
・「できる人が、できるときに関われる」形を明確にする
・募集方法や説明の仕方を工夫する など

また、PTA役員や委員を経験していない保護者は、PTAの変化について気付きにくいものです。決して悪気はないのですが、役員や委員でないと、自分事になりにくいのが実情です。なので、こうした「名前」の変更や、それに伴う方針転換等については、一度だけでなく、繰り返し伝えていくことが重要です。

特に、PTAに関わる機会が少ない保護者ほど、情報に触れる回数が必要になります。

 

イメージだけでなく、活動や体制そのものを刷新したい場合は

名前の見直しは、あくまでいち手段であり、スタート地点です。

「イメージだけでなく、活動内容や体制そのものを見直したい」
「自分たちだけで考えるのは難しい」

そう感じたときは、他校事例を参考にしたり、外部の視点を取り入れることも一つの選択肢です。

ピータスでは、PTAの状況やお悩みに応じて、活動や体制についての相談にお答えするPTA相談窓口を設けています。オンライン/メール/電話/伴走支援など、様々な形で対応させていただいています。

無理に変えようとして行き詰まったり、結局そのまま放置してしまうのではなく、「そのPTAに合った形」を探すための場として、必要に応じてご活用ください。

PTAをたすけるPTA'S(ピータス)‗PTA相談窓口

 

 

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