福岡県の公立中学校でPTA会長を務めた、藤谷真さんの🌸入学式・卒業式 祝辞🌸です
Q.卒業式や入学式、周年行事などでは、PTA役員として、どのようなお祝いをされましたか
祝辞を贈った、歌を歌った
Q.卒業式や入学式、周年行事などの祝辞で、大切にしていることは何ですか。
記憶に残ること 親も子どもも楽しめる内容
Q.具体的な祝辞の文面や、引用された言葉などを教えてください。
<2015年卒業式 祝辞>
祝辞 夢はでっかく根は深く 努力と挑戦
平成二七年度卒業生の皆さん、ご卒業おめでとう御座います。又、本日まで立派にご子息を育ててこられた保護者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。卒業証書授与式が挙行されます事、心からお喜び申し上げますとともに父母教師会を代表いたしまして、一言お祝いの言葉を、述べさせて頂きます。
先程、生徒の皆さん一人一人が、校長先生から卒業証書を受け取る姿を見て、入学当時の姿と重ね合わせて、皆さんの逞しく、成長した姿を改めて思いを巡らせていました。これまでの中学校の三年間は、振り返れば「あっ」という間でもあり、思い出せば楽しかった事、嬉しかった事、一方で辛かった事、大変だった事、中には忘れたいような思いもあったかも知れません。でも今となれば、それら全てが皆さんの思い出になって、自身の財産になっているものと思います。
さて、ここで卒業生の皆さんに向けて、「努力」と「挑戦」に関するお話をさせて頂きたいと思います。昨年秋のW杯ラグビーイングランド大会では、体格で劣る日本選手が、優勝候補の南アの選手達に挑み、前後半八十分の試合を戦い抜いて、最後の最後に勝利する姿は本当に手に汗握る感動のドラマでした。彼らは約三十年続くW杯の歴史の中で勝てないと言われ続けてきた日本ラグビーの歴史を塗り変えてくれました。南アと言えば、W杯で過去二回優勝経験もある強豪国ですが、今回の試合では、なんと序盤から激しい展開で、身長二m 体重百キロを超える南アの選手達の突進を二人かかり、三人かかりのタックルで食い止め、直ぐ立ち上がってボールをもぎ取り反撃に転じ、先制されれば、日本も直ぐに同点に追いつく、まさに一進一退の展開が繰り広げられました。でも最後の最後まで、良い試合だけど、まさか勝つとは、これは、私だけでなく、これまで代表戦を観戦している多くの方が感じていたのではないでしょうか。
少し専門的な話になりますが、更に試合はもつれにもつれ、試合終了間際で三点を追う日本には、南アのゴール前でペナルティを貰う絶好のチャンスが訪れました。エディ監督は、五郎丸のペナルティキックで三点を取り同点と思っていたそうですが、リーチキャプテンを中心とする選手達の判断でトライの五点を取って逆点に挑む姿は、私達に「挑戦」する勇気を示してくれました。
ここで言いたかった事は、「継続して努力」する事と、時には「挑戦する勇気」をもつ事の大切さです。
今回の勝利に関して、選手の皆さんは口を揃えて、四年間のハードワークがあったからと言います。また、この勝利は一人の力ではなく、試合のグラウンドに立つ十五人全員、又それを支える控え選手やコーチ陣、会場の声援、家族や友人の支えがあったから出来た結果だとも言っています。勿論、この四年間だけでなく過去の日本ラグビー界で積み上げてきたもの全てが財産になっているものと思います。これまでも努力しても努力しても結果がでない事も沢山あったかもしれませんが、「努力していないと、継続していないと」南アと競り合う体は出来なかった事でしょう。また、「挑戦」しなければ、勝てなかったでしょう。勿論、継続して「努力」していたからこそ、南アに勝ち切ろうとする高いハードルに「挑戦」する勇気が生まれたのも事実だと思います。この勝利が空前のラグビーブームを生みました。又、未来のラグビー゙ー選手を創出するきっかけにもなっているものと確信しています。
さて、皆さんもこれからまだまだ学ぶ事、心も体も鍛錬する事が沢山あると思います。大いに「頑張って、頑張った自信を持って」、沢山「挑戦」して下さい。失敗も沢山して、その中でまた沢山学んで、経験して更なる高い目標に「挑戦」して下さい。何かにぶつかった時、立ち止った時、この中で学び、一緒に頑張った仲間達、応援してくれた先生達、保護者の皆さんの顔を思い出して下さい。いつも周りには応援してくれる仲間がいる筈です。自分を信じて、仲間を信じて、更に成長して、君達の行動が自分を変える、周りに感動を与える、歴史を塗り替える様な沢山の感動、輝きを生むことを期待しています。
努力を続けていれば、自身の見えない根っこは成長し、必ず丈夫な幹が育っています。更にその木は、綺麗な花や美味しい実を沢山付けて、沢山の人に幸せをもたらしてくれるものと確信しています。君達のたゆまぬ「努力」と新たな「挑戦」を楽しみにしています。
最後になりますが、校長先生をはじめ諸先生方、これまでの三年間、日頃より、子ども達の為にご尽力を頂き、暖かく見守り、育てて頂き厚く御礼申し上げます。また、本日お忙しい中、保護者の皆様、ご臨席を賜りました来賓の皆様方にも、ご卒業されるお子様のお祝いを申し上げますと共に、PTA活動に対するご支援とご協力に対し、厚く御礼申し上げます。更に皆様の益々のご健勝とご発展をご祈念申し上げまして、お祝いの言葉といたします。
本日は、ご卒業誠におめでとうございました。
<2016年入学式 祝辞>
祝辞 チャレンジ一年生
新入生の皆さん、ようこそ●●中学校へ
ご入学おめでとうございます。
●●中学校父母教師会 会長の藤谷です。父母教師会を代表して一言お祝い申し上げます。
先日まで背中にランドセル姿だった君達も学生服に着替えるとずっと頼もしく見えますね。これから三年間、長いようで「あっ」という間に過ぎて行きます。心も体も大きく成長する時期です。一つ、一つの事に一所懸命、沢山の事を経験して下さい。
さて、ここで皆さんに、何事にも「チャレンジする事の大切さ」についてお話しします。
(卒業式に続いてラグビー話になりますが、内容は違いますのでご容赦下さい(笑))
昨年秋のW杯 ラグビーイングランド大会での日本代表の大活躍は、皆さんご存知の通りと思います。体格に劣る日本選手が優勝候補の南アの大男たちに挑み、約三〇年続く、W杯の歴史の中で、勝てないと言われ続けてきた日本ラグビーの歴史をW杯 三勝という素晴らしい結果に塗り変えてくれました。
この歴史的な勝利にまつわる選手側のエピソードをお話します。北九州出身では山田 章仁選手が有名ですね。彼は、地元のラグビースクール出身で高校、大学とラグビーの強豪校に進み、若い頃から有名な選手でした。試合で見せる華麗なステップと俊足で相手をかわし、ファンを魅了するプレーで何度もMVPを獲得している天才的なプレーヤーです。しかしながら、そんな彼でも前回の二〇一一年のNZ大会の代表選考で落選。そんな時にアメフト、それも社会人のトップチームに「チャレンジ」したそうです。気分転換を目的に他のスポーツをする選手は、良く聞きますが、それがトップレベルとなると話は別です。彼はアメフトで、相手の居ないスペースを見つける能力を高め、大きな体の選手へ体当たりする練習をして、苦手と言われていたディフェンス力を高めたそうです。また、限られた時間で二つのトップレベルの競技の練習、試合を両立する事が出来るようになっていったそうです。
その後、日本代表に選出され、エディジャパンの厳しい練習を経て、W杯で歴史的な勝利に貢献しました。サモア戦では前半終了間際、体を回転させて、右隅にダイブするトライを決めたロール(回転)という大技が大舞台で出来たのも新しい事に前向きに「チャレンジ」してきた結果ではないかと思います。
その後、社会人のパナソニックの優勝に貢献。例年であれば、お休みとなる今、日本とは季節が正反対でまさにラグビーシーズンのNZ、南ア、豪州等の強豪国がひしめく南半球の世界最強クラブチームの祭典 スーパーラグビーに参戦し、奮闘中です。先日の南アのチーターズとの試合では、一人で3トライをとるハットトリックも決めました。更に、今夏のブラジルのリオで開催されるオリンピック競技となった七人制ラグビーへの参戦も視野に入れて、様々な「チャレンジ」を続けながら、ラグビーブームの更なる盛り上がりに奮闘しています。チャンスがあれば、またアメフトにも「チャレンジ」したいそうです。彼にとっての失敗は、次に得る大きな成功には無くてはならない経験の様です。
さて、この三年間、皆さんは、これから成長していくための基礎を培う、大切な時期です。まずはしっかり勉強をして下さい。初めての教科も出てくると思います。また部活動、生徒会活動、地域との活動などを通じて、多くの人と触れあい、新しい仲間との「絆」を深めて下さい。
君達の「チャレンジ」が自分の可能性の芽を育てる三年間にしましょう。
最後になりますが、校長先生をはじめ諸先生方、ご臨席のご来賓の皆様に本日ご入学されるお子様のお祝いを申し上げますと共に、この新入生達が、実りある三年間を過ごせますよう、変わらぬご指導の程、宜しくお願い致します。併せてPTA活動に対するご支援とご協力宜しくお願い申し上げます。
改めまして、保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとう御座います。本校では、学校と家庭、地域が上手く連携を取り、頑張る子ども達を応援しています。引き続き、私たち父母教師会も、学校や地域の方々と共に子供達を支えていきたいと思っています。
後程お時間を頂き、PTA活動に関するお話をさせて頂きますので、ご理解とご協力の程宜しくお願い申し上げます。
最後に皆様の益々のご健勝とご発展をご祈念申し上げまして、お祝いの言葉といたします。本日は、ご入学誠におめでとうございました。
<歌>
『栄光の架け橋』『世界に一つだけのはな』の替え歌、ラグビーW杯より『チャレンジ』『あきらめない心』等々
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