このブログは、PTA’S運営者の増島による、PTAのためのブログです。
双子育児中に「保育士」資格、独立後「放課後児童支援員」資格を取得。
PTA副会長経験を活かし、PTAの効率化・適正化を通して、家族の時間を最大化することを目的に、PTA’S(ピータス)を運営しています。
全国のPTA役員さんや保護者のみなさんの、少しでもお役に立てれば幸いです。
PTAの「名前」がイメージを左右する?見直したいネーミングの力
「PTA」という言葉に、どんなイメージを持たれていると思いますか?
「大変そう」「面倒そう」「できれば関わりたくない」
そんな声を、多くの保護者の皆さんから耳にしました👂
そんな中、全国のPTAで最近増えているのが、
“仕組みは大きく変えられなくても、まずは名前を変えることで、空気を変えたい”
という取組みです。
活動内容や固定化したイメージは簡単に変えられなくても、
・名前や呼び方を変える
・表現を少しやわらかくする
それだけで、保護者の受け止め方が変わり、参加のハードルが下がったという声も少なくありません。
ここからは、全国のPTAで実際に行われている
「ネーミングを工夫することで、イメージチェンジや活動の刷新につながった事例」をいくつかご紹介します。
もちろん、ネーミング変更は、実態の変化が伴うことが大切なのは言うまでもありませんが、
「うちのPTAでも、できるかもしれない」
そんなヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
ネーミングを工夫して前進した、全国のPTA事例
正式名称として変更したのか通称利用なのかは、PTAにより異なると思いますが、是非参考にしてみてください。
●「PTA」→~応援団、~会、PTCA(Cはcommunity)
●「会費」→協力金
●「加入届/入会届」→協力届
●「会長」→団長、リーダー
※そもそも「会長」を置かないPTAもあります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
●「〇〇委員」→〇〇サポーター、〇〇ボランティア、デジタル委員、等
※年間を通じて漠然と役割を担うというより、行事毎や得意な事に応じて関わるイメージ
●「役員」→補佐役
※年間を通じて役職を担うというより、人手不足等困ったときに参画を依頼するイメージ
ネーミング変更で気をつけたい4つのポイント
ネーミングを変えることは、手軽で効果的な一方、いくつか気をつけたいポイントもあります。
① 名前だけ変えて「中身が同じ」にならないようにする
呼び方を変えるだけでなく、「強制ではない」「できる人ができる範囲で」など、伝え方や説明も併せて見直すことが大切です。
名前と実態にズレがあると、かえって不信感につながることがあります。
② 事前に“なぜ変えるのか”を共有する
「イメージを良くしたいから」ではなく、「参加しやすくしたい」「誤解を減らしたい」など、目的を言葉にして伝えることで、役員間・保護者間の納得感が高まります。
もちろん、実態の変化とセットであることが大切です。
③ 規約や会則等も確認する
正式名称として使うのか、通称なのか、その辺りもきちんとした合意形成が必要でしょう。正式名称の場合、会則や規約等の変更も必要になるかと思います。もちろん、名称だけでなく、内容との整合性も大切です。
④ 「変えたこと」をゴールにしない
ネーミング変更は目的ではなく、あくまで手段。その先にある「参加しやすさ」「対話のしやすさ」につながってこそ、本当の意味でのイメージチェンジと言えるでしょう。
PTAに正解はないからこそ、前向きな第一歩として
ご紹介した事例に共通しているのは、
「何かをやめた」「大きく変えた」というよりも、
「どう伝えるか」「どう捉えてもらうか」を見直したという点です。
PTAの活動は、本来、子どもたちの学校生活を支える前向きなもの。
それでも、名前の印象ひとつで、「負担」「義務」「強制」と受け取られてしまうことがあります。
だからこそ、
・現状の名前は、今の時代や保護者の感覚に合っているか
・少し言い換えるだけで、伝わり方が変わるのではないか
そんな視点でまずは”名前(=現状の捉えられ方)”を見直してみることは、大きな前進の第一歩になるかもしれません。
もちろん、実態の変化とセットであることは言うまでもありませんが。
PTAに正解はありませんし、完璧を目指す必要もありません。
まずは「名前」から見直してみてはいかがでしょうか。
見直しに伴う「〇〇はどうだろう?」「〇〇っていいよね!」そんな楽しいやりとりが、次の前向きな対話につながっていくのではないでしょうか。
是非、試してみてください☺
\その他、「ブログ for PTA」は、こちらからご覧ください/


